スシゴーパーティー!を考える 2022/7/2
はじめに/近況
皆さんこんにちは、はじめましての方ははじめまして。そうでない方はお久しぶりです。
近況といえば、最近はBGAを触っていて、いろいろやっていたところスシゴーパーティ!というゲームを発見しましてバトルグラウンドのことを思い出しながらハマっていました。
今回はそんなスシゴーパーティー!を考察していこうと思います。
また、今回は4人対戦を中心に、不特定のプールについて一般的に考えていくこととします。
基本的なゲームルールについては知っている方向けに、どのカードが強いのか、優先度はどの程度か、といったことを考えていきたいと思います。
知らない方向けに軽く説明すると、スシゴー!というゲームもありますが、今回挙げているスシゴーパーティー!がスシゴーを包括する内容となっていますので、新しく始めるのであれば、スシゴーパーティー!を強くお勧めします。
最高9位まで登りましたがすぐに100位圏外に転がり落ちました…
基礎知識
ゲームを考えるうえで、カードがどんな比率で入っているかを知ることは重要なのですが、結構調べるのに苦労したのでここに共有しておきます。
リンクは英語版のpdfとなっています。
https://www.fgbradleys.com/rules/rules3/SushiGoPartyrules.pdf
重要な知識はたくさんありますが、特にデザートについてのルールが大事です。
要は4人対戦の場合はラウンドごとに5枚、3枚、2枚のデザートカードを補充し、残りの5枚を使わないということが書かれています。
デザートに関しては、デジタルでやると分かりづらいですが、一度ピックしたカードは取りおいて、以降のラウンドのデッキには戻らないということも念頭に置きましょう。
これを知らないともう存在しない抹茶アイスをいつまでも待ち続けるなんてことが起こります…
あとは握りのカード比率が
たまご(4枚)
サーモン(5枚)
いか(3枚)
ということも重要です、均等じゃないのにルールに書いてないんかい!って感じですね。
寿司屋に来たなら寿司を食え
前置きが長くなりましたがゲームの考察に入っていこうと思います。
デザートについては点数計算をゲーム終了時に行うためいったん除き、ラウンドベースで高得点を出すという目線で考えていきます
まず手役の最大値ベースで考えていきます。
わさびイカ 9点/2枚 4.5点
-------4.5点-------
醤油 4点/1枚 4点
裏巻き 8点/2枚 4点
おにぎり 16点/4点
-------4点--------
ウナギ 7点/2枚 3.5点
刺身 10点/3枚 3.33点
-------3点--------
イカ 3点/1枚 3点
味噌汁 3点/1枚 3点
枝豆 3点/1枚 3点
豆腐 6点/2枚 3点
餃子 15点/5枚 3点
-------2.5点-------
天ぷら 5点/2枚 2.5点
サーモン 2点
卵 1点
まず一番最初に挙げたわさびイカですが破格の2枚9点です。
わさびイカコンボを決められると相当厳しいので、わさびがあるときはイカの優先度を上げていきたいです。
わさびを取る目線では、デッキに3枚しかないイカを乗せることはあまり期待できないです。
逆に、見えてるわさびにイカを流すのは6点流すことになるので、よほど点数に余裕がある場合を除いてイカをカットする動きが正解であることが多いと思います。
プールにもよりますが、多くの場合サーモンの1枚2点は価値が低く優先的に取られないため、わさびサーモンでわさびを4点のバリューにすることでおいしく使っていきたいです。
ただし、トップ目だとサーモンすらもヘイトピックされるので負けているときに取りたいカードです。
ピック優先度については、ウナギなどに比べてイカは軽視されがちなので、上ブレで9点が狙えることを考えると横が弱ければ初手級でもあると思います。
次は醤油です。調味料が続きます。
卓で一番多くの種類のカードをピックした場合に4点になるカードですが、プールと配牌によって優先度が大きく変わる難しいカードです。
シチュエーションとしては、優先度が高いデザートが取れた時に意識して集めることができるとうまく使える印象です。
また、おはしやスプーン、裏巻きのあまりなどが押し付けられそうな雰囲気を感じ取ったときに集められるとグッドです。
醤油は単体で4点ですが、条件を満たすことができなければ0点のカードであり、醤油からばらしてピックする動きも点数を稼ぎにくいため、優先度が低いカードだと考えています。
裏巻き。寿司ですが、邪道ですよね?そう思いませんか?
これも非常にややこしい点数計算をしますが、5個の裏巻きを2枚を卓の一番初めに集めた場合には2枚8点なので非常にバリューが高いです。
卓にフルーツやウナギなどの人気のカードがない時に、5個の裏巻きを初手にピックする動きはまあまああるシチュエーションです。
また、特別メニューがあるときは2枚コンボを決めやすくなるので頭に入れておくとよいでしょう。
個人的に好きなカードで、よく裏巻きスタートしています。
あと結構最近まで知らなかったのですが、ラウンド中に3回裏巻きが完成しなかった場合は、持っている裏巻きが多いプレイヤーから払われていない順位点が与えられます。
3回目の2点はラウンドで完成しないことが多いので、余りの裏巻きの最大数にも気を使っていきたいです。
おにぎり。寿司ではありません。
よくおにぎり初手ピックを見ますが、私はリスクが高いムーブだと思っています。
集めた種類の平方が点数となるカードですが、初手に取るのであれば3種は欲しいところ。
卓に3種存在しないなんてこともざらですし、カットも手ごろなので初手はどうなんだろってところですね。
ですが、このゲームでレートを上げるのは1位を取ることなのである程度の下は引いていかないのかなというところもあります。
メニューがある場合は枚数増やす機会が増えるので、16点爆弾の確率が上がります。爆弾おにぎり
うなぎ。寿司ですが、邪道というほかないでしょう。
4人対戦の場合、手札9枚スタートのため、初手の手札が最後の手番に帰ってくることになります。
そのため、押し付けられることを嫌って、特に初手にあれば取りたいカードです。
1枚しか取れずマイナスになってしまう状況を起こさないことが非常に重要ですので、集めるときは集める、集めないときは集めないという割り切りが大事になってくるカードです。
また、2枚7点が基本運用となりますが、トップにマイナス3点を押し付けることのできる状況を作れるのであれば、3枚目のピックも視野に入れてプレイしたいです。
ただし優先するプレイヤーが多く、みんなで仲良くマイナス3点なんてことも起きます、ただリターンが大きいので割り切りかなと思ってます。
譲ればほかのプレイヤーだけが得をするわけですし。
寿司だけに
刺身。寿司ではないと思います。
基本ハズレとして押し付けられがちなこのカードですが、揃えることに成功するとグッと勝ちに近づくカードでもあります。
かなりプールに依存するカードですが、初手ピックもありうると思っています。
具体的には、他にめぼしいカードが存在しないときに初手に1枚だけ刺身があるときは積極的に取りたいカードとなります。嘘です、取りたくはないです。
このとき、他のプレイヤーの手札にダブついて刺身が存在していることが考えられ、カットによる妨害が不可能な状況のもと、3枚集めやすい状況となっている可能性がやや高いことが考えられ、優先度が上がります。
初手でなくとも、卓で最初かつ手牌に1枚だけ浮いている刺身を取る動きであれば取るのかなと思います。
損切りも大事になってきます。
上が刺身をやっていたら素直に諦めた方がいい場合が大半です。
イカちゃん。寿司です。
このゲームの3点は相当高得点です。
プレミアム会員になると見方が謎の統計がみれるのですが、
私の中で評価が高いのか、他プレイヤーと比較して異常に高い数値が出ていました。
ちなみに寿司ネタのイカはそんなに好きじゃありません。
北海道出身の友人曰く「うまいイカは透き通ってる、都会のイカは白くてまずい」らしいです。
私は残念ながら本当においしいイカを知らないんでしょうね。
でもスシゴーのイカは好きです。
みそスープ。ギリ許せます。
このゲームの3点は相当高得点です…が非常に扱いにくいカードです。
リスクが『手順9回のうち1回失う』。リターンが『イカ相当の3点』。
これは基本バランスがとれていません。一回ミスっただけで大ロスです。
自分が一人とらなければ卓の味噌はどんどん濃くなるのでほっとくのが無難なのかなと思っています。
ただ、トップをやっているときに2位の味噌に当てる動きは悪くないので、意識してぶつけられるといいと思います。
まあ時には味噌の上ブレを見なければいけないときもあるとは思いますが…
ファースト味噌バッティングは寿司食いたくなくなるので、初手だけはやめた方がいいです。まあ味噌汁は寿司ではないんですが
枝豆。日本食らしいです。言われてみれば。またひとつ賢くなりましたね。
3点枠でカウントしましたが、基本的に優先度は低くていいです。
ただ、卓に7枚も8枚もあるときは流石に3点カードになるので、卓にどれだけ豆が存在するかには気を使っていきたいです。
あとは全部タッパーに入れると他のプレイヤーの枝豆の火力を減らせるので、3点でかつ最大数の枝豆所持者でないときは忘れずに持ち帰っておきたいです。(他のプレイヤーが多く枝豆を持っている場合は枝豆の素点を減らしたほうが得なため)
豆腐。発祥は中国らしいです。
2枚6点は馬鹿になりませんが、3枚でバーストするので優先して取られないカードです。
したがって初手級ではないものの、卓の豆腐の枚数を把握して、最終的には毎ラウンド2枚きっかり集めていきたいカードになります。
最後の1枚で押し付けられるかをケアする動きは基本になりますが、豆腐が濃い配牌の時に、2枚でも押し付けられる状況はよく見られるので、十分に気を使ってプレイしていきたいです。
餃子。…餃子?
焼き餃子は日本発祥らしいです。そう言われると確かに焼き餃子に見えますね。
5枚集めると勝ちます。ピック優先度が低いところが全部イカになっているので、単純な1枚3点換算とはわけが違います。
集めるなら3枚集められればとりあえず成功かなという印象でプレイしています。
たまに初手餃子も見たりしますが、正直プールと配牌によっては全然ありえるシチュエーションだと思います。(実際には横にデザートがあったりして恐怖を感じることが多いですが)
餃子を嫌うプレイヤーは本当に取らないので、そんな雰囲気を感じたら狙ってみるといいと思います。
私も初めはあまり良い印象を持っていませんでしたが、思ったよりもプレイアブルです。
刺身で書いた考え方をベースにして集めていいと思います。
異なる点と言えば、こちらは枚数をたくさん集めたいという点と人気がないという点です。具体的には、複数餃子のある配牌から1枚とるパターンで始めてもよいということです。
天ぷら。エビフライなのでギリギリ海産物カウントではあります。
2枚で5点、1枚で0点。
4枚で10点と書くと餃子4枚相当なので、揃えられれば悪くないカードであると言えます。
ただリターンがウナギや豆腐に比べるとやはり地味なところと、1枚で0点となってしまうことから、人気のないカードではあります。
ラウンド終盤に2枚揃えられればかなりおいしいので、卓の天ぷらの動向を把握することは重要と言えます。
サーモン。
サーモンはイカより強いと思うんですよ。
日本人がこのゲームを作ったらこっちが3点になると思いません?
もしかしてあれですかね、スプラ2のサーモンランを意識している…?
玉子。
寿司の玉子の歴史を調べたら面白かったのでおススメです。
(wikipediaは怪しい出典ばかりだったので眉唾物ですが…)
よく見たらこいつが乗せてるの玉子焼きじゃないですか?
次はその他巻き寿司と点数になるスペシャルを考えていきます。
-------巻き寿司--------
巻き寿司
手巻き寿司
------スペシャル-------
お茶
特別注文
タッパー
メニュー
巻き寿司。
1位に6点、2位に3点のカードです。
1位になるには大抵3枚は取らないといけないのでリターンがあっていないと感じ、自分からは取りに行きたくないと思っています。
2位も2,3枚いる印象で2位狙いでもほとんど取らないですね。
ただ卓の巻き寿司が薄い時には化けたりするのでそこが面白いところですよね。
手巻き寿司。
mostが4点、fewestでマイナス4点。
非常に重要なカードです。
mostのアドバンテージも大きいですが、問題はfewestでマイナスを付けられることです。
一度でもマイナスが付くとかなりトップが遠のく感覚があります。
また、このカードの難しいところは同数所持でも等しく4点で計算される点です。
流すと自分の点数には影響がないが下に点数を取られるなど、状況によってカットすることも考えていきたいです。
お茶。
お茶はいかが?
あまり取らないがよくうまく使われている印象がある。
点数が高くなるパターンとして多いのが、餃子、握り、おにぎりあたり。
わりと簡単に3点になったりするので、もっと意識したほうがいいのかも?
特別注文。
5の裏巻きと同時に存在するときに狙えるとグッド。
カットしないとデザートになったりもするので気を付けてください。
タッパー。
お箸やスプーンをサーモンレベルでおいしく頂ける。恐るべき現代技術。
評価が難しいカードですが、優先して取るカードではなく、渡すとうまく使われるなーってタイミングでカットすることが多い印象です。
うまく使った記憶がないので謎ですが、刺身、エビフライあたりの役物を積極的に取る理由にはなるのかもしれないですね?
メニュー。
おにぎり、刺身、ウナギの安全装置。
デザートが見えない1ラウンド目に優先度上げてとるといい感じかも。
最後に余った食器について書きます。
おはし。
基本的に優先度が低いカード。
単純におはしをピックした段階で1手遅れるのが弱いことと、同じ手牌から二枚取るので欲しいカードが重なっているときにしかロスをリカバリできないため。
このゲームではスペシャルの宣言をしてからスペシャルで取るカードを決めるので、後出し味噌汁で安全に取れたりします。
が、みんな考えることは同じでよく後出し味噌汁でバッティングするので気を付けましょう。
スプーン。
脳のリソース管理が重要になるカード。
手巻きとかウナギを取り合うときにうまく使えるととても楽しい気持ちになれます。
ただやはりおはしと同様にピックする時点で言って遅れるので優先して取るわけでもないですね、みんなが思い通りに動いてくれるわけでもないので。
ミスったときの精神的ダメージでかいですし、おすし。
それでも私はデザートを最初に食べる
次にデザートの考察に入ります。
いったんデザートの特性について以下に軽くまとめます。
・4人対戦の場合はラウンドごとに5枚、3枚、2枚のデザートカードを補充
・一度ピックしたカードは取りおいて、以降のラウンドのデッキには戻らない
枚数が限られていて、一度取られるとどんどん取りにくくなるという点に注意しましょう。
ではまずフルーツから。
はっきり言ってフルーツは文句なしのボムです。
得点計算が謎で、なぜかフルーツを目の前にしたプレイヤーは-6点の状態でゲームを開始します。
なので実際のフルーツの価値は以下のようになります。
1個:2点
2個:3点
3個:5点
4個:8点
5個以上:12点
フルーツには例に挙げているような別のフルーツ2種のカード(以下ヘテロフルーツ)と、同種フルーツ2個のカード(以下ホモフルーツ)があります。
つまり1枚目にとるフルーツがヘテロである場合は4点、ホモであっても3点のバリューが出ることとなります。
先に得点の整理をしましたが、このゲームにおいてノーリスク4点は破格の性能なので1枚目のヘテロフルーツは見たら取るべきです。
また、フルーツは4個以上集めると一気にバリューが上がるため、ホモフルーツであっても基本マストピックです。
例えば、3枚でスイカ1個、ミカン5個となった場合は14点/3枚の平均4.67点という調整ミスを疑わずにいられないバリューが出ます。
選べるのであれば1枚目は散らしてとり、以降は重ねて上ブレを見ていきたいカードなのかなと思います。
基本マストで取られるカードなので選べるシチュエーションは少ないですが。
次にプリン。
こちらも強力なカードだと思います。
mostプレイヤーが6点、fewestプレイヤーが-6点です。-6点を食らうとほぼ負けます。
経験的には大体4枚集めるとmost、1枚だとfewestとなることが多く感じます。
何もしなかった場合を0点としたいのでfewest回避を6点として、経験ベースの数字から考えると以下のようになります。
4枚most→12点/4枚、平均3点
2枚0点→6点/2枚、平均3点
なのでとりあえず2枚は集めるのが板なんですかね?
フルーツと異なり集めた分だけ点数が出るわけではないので、いろんなパターンがありますが、こちらもmostで6点貰ったプレイヤーがよく勝っている印象を受けます。
最後に抹茶アイス。
リスクのあるイカなので普通に強いぐらいです。
狙う場合は気まぐれにカットされて3手損になったりするので、時には有効牌をスルーして抹茶アイスを取らないといけないこともあるのかなと思います。(1敗)
最後に
久々に熱中してゲームをやったと思います。
イラストもかわいくていい感じですよね。
そういえばこのゲームをやりすぎて寿司が食べたくなり、某はま寿司に行きました。
あさりとあおさのうどんがおいしかったです。
それではまた会う日まで。